日曜日の午前中、暑さを避けるように近くの釣り堀に行きました。山間にある釣り堀なので、心地よい涼しさとせせらぎの音に心が落ち着きます。
糸を垂らしていると、少し離れた場所に親子連れの姿を見つけました。小学校低学年くらいのお子さんと、そのお父さんでしょうか。軽く会釈を交わして挨拶すると、親子もにっこりと笑顔を返してくれました。
様子を見ていると、お父さんが竿の持ち方や餌の付け方を、じっくりと子どもに教えています。時に優しく手を添えたり、「ゆっくり焦らずね」と声をかけたり。子どもは真剣な顔つきで一生懸命に聞き入り、ときおり「できたよ!」と嬉しそうに話していました。
釣り糸の先で小さな魚がぴくぴくと揺れると、お父さんも子どもも顔を見合わせて「やったね!」と声を上げ、その瞬間が本当に幸せそうでした。
自然の中で過ごす親子のこうした時間は、日々の慌ただしさを忘れさせてくれるもの。ほんの短い出会いでしたが、ほっこりとした気持ちになり、こちらまで幸せを分けてもらったような気がしました。
また新しい一瞬を見つけに、釣り堀に足を運びたくなります。
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