毎日うだるような暑さが続く夏。エアコンの効いた部屋にいても、なんとなく身体がだるくなりがちなこの季節。そんなある日、思いがけない嬉しい出来事がありました。
仕事でバタバタしていた午後、玄関のチャイムが鳴りました。ドアを開けると、近所に住むおばあちゃんが、にこにこと笑顔で立っていました。手には、朝採れの新鮮なトウモロコシが数本。
「畑でたくさん採れたから、おすそ分けよ。夏はトウモロコシが一番美味しいからね」と、優しい声。袋の中には、まだ皮が青々としたトウモロコシがぎっしり。さっそく台所で茹でてみると、ぷっくりとした粒が鮮やかな黄色に輝き、部屋中に甘い香りが広がりました。
ひと口かじると、シャキッとした歯ごたえと、口いっぱいに広がる自然の甘さ。暑さで食欲が落ちていたのに、不思議と元気が湧いてきました。おばあちゃんの優しさと、旬の恵みが心と体にしみわたる瞬間でした。
夏は暑くて大変だけど、こうした小さな心遣いに触れると、なんだかほっとします。トウモロコシの甘さとともに、人の温かさも感じた、素敵な夏の一日でした。
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